カテゴリ:ARTのことデザインのこと( 5 )
博物館に初もうで
東京国立博物館で新春企画の「博物館に初もうで」と特別展「悠久の美—中国国家博物館名品展」を見てきました。

「悠久の美—中国国家博物館名品展」
新石器時代中期から五代まで(紀元前4000年ころから10世紀まで)の中国各地の出土品の展示です。

あんまりこういう類いのものは積極的には見に行かないので、これは正直言ってついでです。
感想はやっぱり、う〜ん・・・。
良くないとかではなく、好きな方はすごく好きだと思います。
300キロくらいの重さの巨大な壺とか、何千年も前につくられたなんてすごい!
中国おそるべし!とは思うのですが、何分美しさに欠けるのでやはり私にとってはイマイチ興味のない分野でした。

一つだけ興味を持ったのが
60cm位の大きさのサイの形をした青銅の酒注ぎです。
中は空洞で背中の部分は大きく開いて蓋があり、ここから液体を入れ、口のそばの管から注ぎだすようになっています。
牛の形をしたこういうミルクピッチャー、よく雑貨屋さんで見かけます。
昔も今も考える事は一緒だなと妙に納得しちゃいました。

美術館は一人で行くことが多くて、これも一人だったのですが誰かと一緒に「へぇ〜どうやって作ったんだろうね。すごいね〜」とか話しながら見たら楽しかったと思います。


「博物館に初もうで」
毎年お正月にちなんだ作品を展示しています。
そしてその年の干支にちなんだものも展示されます。
去年の犬のときは、かなりたくさんの作品を見る事ができたのですが、
猪はあまり題材として扱われないようです。

気になったのが、望月玉泉の「岩藤熊萩野猪図屏風」
萩に横たわる猪と岩場で戯れる熊の親子が描かれています。
臥して眠る猪、「臥猪(ふすい)」は、亥年を寿ぐ意味を込めて「富寿亥(ふすい)」とも表記するそうです。
また江戸時代後期には、鎮めて安泰にするという意味の「撫綏(ぶすい)」という言葉との語呂合わせとして使われていたそうです。
ということで吉祥画としてみることができるんですって。

おせち料理もそうだけど、日本人ってこういいう語呂合わせが好きなんでしょうか。
Happy指向で私は好きですけれど♪


そして、一番のお目当ては新春の国宝展示として展示されている
長谷川等伯の「松林図屏風」   画像はコチラ
この絵大好きなんです。

室内の照明は暗めに落としてあり(去年はもっと暗かった気がするのですが)
絵が浮かび上がってみえるような演出がされています。
目に入った瞬間はハッと息を飲みます。
そしてずーっと眺めているとどんどん絵に吸い込まれていきます。
本当にただ松が描いてあるだけの水墨画に、どうしてこんなに引き込まれてしまうんだろうと思うのですが、いくら見ていても飽きません。

閉館時間、係の人に促され余韻を引きずりながら表へ出ると、美しい夕景が待っていました。
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実は玄関を出てこの景色が目に入った瞬間、あっ写真撮ろう!と思ったのですが、
あれっ!私手ぶらだ!!
コートもカバンもロッカーに預けたまま、うつつ抜かしたまま表まで出てきていたのでした。
この景色がなかったら駅で切符買う時まで気付かなかったかもしれません(汗)。
せっかく撮ったのにブレブレでしたが〜。

おやつ
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by myu-avocado | 2007-01-26 17:16 | ARTのことデザインのこと
石川賢治 月光写真展「天地水 月光浴」
東京駅の大丸にて石川賢治 月光写真展『天地水 月光浴』を観てきました。
石川賢治さんは満月のあかりだけで写真を撮る写真家。
月の光は太陽の光の46万5千分の1。
昼間は太陽によって遮られているのがこの青色。成層圏の青だそうです。
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夜、電灯のない田舎道や海岸で、月明かりってこんなにも明るくはっきりとモノを照らし出すものなのかと驚くことってありますよね。
まさに、石川さんの22年前のハワイでのそんな体験から、月光で写真を撮ってみたいと思ったのが月光写真のきっかけだそうです。
私が石川さんの写真を初めて見たのはもう10年以上前になるけれど、今でもその時の衝撃的な気持ちは忘れません。空も陸も海も、全てが青の中にあり、まさに神秘的という言葉がぴったりで、こういう世界があるんだ、と言葉をなくしたのを覚えています。


会場は、落とした明かりの中に写真が浮かび上がるような照明。虫の音や水の音が聞こえ、砂に灌木や植物が置かれてあり、入った瞬間から月光浴の世界に引きずり込まれます。これは演出かわかりませんが、空調の風も不規則で、なんだか夜風のように感じました。
見続けていると、自分がどこにいるのかわからないような不思議な感覚に、吸い込まれて行くような錯覚に、幾度となく陥りました。
岩や木は今にも動き出しそうな気がして、やっぱり夜になると岩や木はしゃべったり歩いたりしてるんだ、なんてファンタジーな気持ちになったりもしました。

月は神秘をまとっている。その月の神秘と静寂がそのまま写真に具現化され、あるものは生命力あふれ、あるものは神々しくなる。
そんなことを感じながら、良い時間を過ごせました。

石川賢治公式HP 作品がみられます
展覧会は9月5日まで。オススメです。
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by myu-avocado | 2006-08-25 03:49 | ARTのことデザインのこと
蝶よ!花よ!のペットボトル
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いまどきのペットボトルっておしゃれなデザインのものがたくさんあります。
ボトル自体ががスリムなデザインだったり、品名もデザインの一部で違和感なく表示されていたりして。
今日みつけたのがこれです。キリンの「聞茶」
刺繍でつくられた花や鳥や蝶が鮮やかに舞っています。
ひとめ見てかわいい!と思い買っちゃいました。
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by myu-avocado | 2006-07-02 18:30 | ARTのことデザインのこと
三好和義写真展「南国の楽園ON THE BEACH」
どんよりとした空の下 新宿で「楽園」を見てきました。
三好和義写真展 「南国の楽園ON THE BEACH」
「楽園」を撮り続けて人気の写真家です。

憧れの楽園ホテル
沖縄のなつかしさを感じる風景
タヒチは神々しくまさにゴーギャンの世界
モルディブの透きとおったエメラルドグリーンの海に、濃く深い紺碧の空

なんだか涙が出そうになった。
もう何年も前のことだが、モルディブに行ったことがある。
その時も美しさに感動はしたけれど、そこにいるという楽しさにただはしゃいでいた。
今、この景色を目の前にしたら、きっと泣いてしまうだろう。
自然の美しさには心を溶かす作用があるのかもしれない。

南の島に思いを馳せながら、これから北の方へ疲れた身体を癒しに行ってきます。
まだ、桜が見られるといいな。
あ゛〜!!そういえば仕事持参なのでした(泣)
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by myu-avocado | 2006-05-03 03:37 | ARTのことデザインのこと
「都市に生きるアール・デコ展」
資生堂ギャラリーHOUSE OF SHISEIDOの初の合同企画展「都市に生きるアール・デコ」展に行ってきました。

資生堂ギャラリーの方では、建築家であり、ホテルを題材にした写真家、紀行作家でもある稲葉なおと氏の撮りおろし写真の展示。
さまざまな都市の、アールデコ様式のホテルの幾何学的な外観、優美な曲線と直線が組み合わされたロビー、手の込んだ天井や窓枠などのデティール。
どの写真も美しく、アールデコ様式を堪能できたのだけれども、何より稲葉氏の被写体に対する暖かい気持ちがすごく感じられました。建築物が好き、この部分が好き、ここを見せたい、というのがストレートに伝わってくる写真でした。

HOUSE OF SHISEIDOの方では、1階は「資生堂スタイルにみるアールデコ様式」ということで、1928年に建てられたアールデコ様式の資生堂店舗で使われていたステンドグラスが展示されています。また現在までの商品やポスターなどでみる資生堂とアールデコのかかわりも興味深いものがあります。
2階は「上海アールデコ」。こちらも稲葉なおと氏の撮影した上海のホテルの写真、そして上海の家具や調度品が展示されています。中国から輸出された幾何学的なデザインの家具が、アールデコの起源のひとつであるとのことは初めて知りました。
私が気に入ったのは1940年代につくられた鏡台。大きな丸い鏡に、台の部分の曲線が美しいものです。

帰りに寄った資生堂パーラーでは、展覧会を記念してアールデコデザインのケーキが売っていました。それはそれは美しく、どこからフォークを入れたらよいのか迷ってしまいそうなものでした。
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by myu-avocado | 2006-05-02 01:10 | ARTのことデザインのこと